土日に病院に行く場合はメモがあるとめちゃくちゃ便利な3つの理由

土日に病院に行く場合はメモがあるとめちゃくちゃ便利な理由

人間、いつ体調を崩すのかは誰にもわかりません。つい数時間前まで元気だった人でも、いきなり倒れてしまい、救急搬送されてしまうことだってあり得ます。もちろん、救急搬送まで行くケースはまれですが「できれば早めに医師に診てもらいたい」と思うほどに体調を崩してしまうのは珍しくありません。

例えば

  • 仕事が立て込んでいた
  • 季節の変わり目だった
  • 旅行に行ったりなど疲れるイベントがあった

など、ちょっとしたきっかけで、一気に体調を崩すのは、誰にでもあることだと考えましょう。

そして、体調を崩したタイミングが土日だった場合は特に、メモを用意していくと便利になります。どういう理由で便利なのか、詳しく解説しましょう。

理由1.普段かかっていない病院に行くケースもあるから

普段からのかかりつけ医が土日の診察も受け付けているクリニック・診療所であれば、さほど問題はありません。しかし

  • 土日の診察を受け付けていないクリニック・診療所
  • 大学病院や総合病院などの大きな病院

がかかりつけの場合は、土日に受診するのはほぼ不可能です。

もちろん、大きな病院の場合は、救急外来を使うという手段も考えられますが、客観的に見て緊急性がないのに足を運ぶのは褒められたものではありません。

「土日に体調を崩してしまったけど、救急外来に行くほどではない。しかし、かかりつけ医は休み」という場合は、市区町村が定める夜間・休日当番医を頼るのが現実的な選択肢になります。

夜間・休日当番医はその市区町村内に存在する病院、クリニックなどの医療機関が持ち回りで担当しています。
たまたまかかりつけ医に当たることも考えられますが、100%そうとは限りません。

状況次第では、一から医師に自分(もしくは家族)の情報を伝えないといけないのです。

医師が1人の患者の診察に割ける時間は決して長くはない以上、短い時間で的確に情報を伝える必要があります。事前に必要事項をメモにとりまとめておくと、スムーズにコミュニケーションが取れるでしょう。

理由2.普段対応しない家族が同伴するケースもあるから

これはどちらかと言えば、小さい子どもがいる家庭におけるメリットです。子どもが体調を崩した場合、平日であれば主に母親が病院やクリニックに連れていくことが多いでしょう。

一方、土日であれば状況次第で父親が連れて行くこともあるかもしれません。もちろん、これらは一般的な傾向であり、実際にどういう風にやりくりするのかは、各家庭によって異なります。

そして、普段のかかりつけではない病院やクリニックに連れて行くことも往々にして考えられます。つまり

  • 「医師に子どもの状態を説明する」ということ自体に慣れていない家族が対応する
  • 普段のかかりつけ医でない医療機関を頼ることもある

など、平日に病院に連れて行く場合に比べ、乗り越えなくてはいけないハードルが増えるのです。

体調を崩した子どもの情報をスムーズに共有し、医師と適切なコミュニケーションをとるには、やはりメモが有効でしょう。

また、医師の診察においては体調が回復するまでの生活に関するアドバイスもなされるはずです。かなり細かい部分まで言及することもありますが、そのすべてをメモにとるのは難しいでしょう。

「メモは無理」という場合は、音声で録音してあとで聞き返すのも1つの手段です。「診察ノオト」を上手に活用しましょう。

理由3.医師にも時間がないから

これはどちらかと言えば、医師の側から見たメリットです。夜間・休日当番医はあくまで「体調を崩したけど救急外来に駆け込むほどでもない」人への緊急的な対応を行うために設置されています。
そのため、あくまで救急措置的な対応を行うにとどまりますが、それでも待ち時間が長くなることが多いです。
夜間・休日当番医は同じ市区町村で1カ所か2カ所程度しか設置されていないことが多く、そこに体調を崩した人が集中すると考えればわかるでしょう。
そして、患者が集中したとしても、少ないスタッフで診察しなくてはいけないため、1人1人の患者に割ける時間はごくわずかです。
医師はその中で、患者から話を聞き、できうる限りの対応をしなくてはいけません。
いわば、患者とスムーズなコミュニケーションが取れるかどうかが肝になるため「患者が事前に話したいことをまとめてきてくれる」のは願ってもないことでしょう。

これで失敗ナシ!メモを書く際のポイント

なお、メモを書く際にはポイントがあります。ここから先は

  • 大人(目安は15歳以上)が病院にかかる場合
  • 子ども(目安は15歳未満)が病院にかかる場合

にわけて、メモを書く際のポイントを解説しましょう。

大人(目安は15歳以上)が病院にかかる場合

医師は、患者から症状を聞く際に、必ず以下の点を押さえるよう医学部在学中から指導されます。

  • O(Onset):いつから症状が出たのか
  • P(palliative/provocative):症状がよくなる(悪くなる)行動
  • Q(quality/quantity):症状の様子
  • R(region/radiation):症状の場所
  • S(associated symptom):その他の症状
  • T(time course):時間の経過

これらは、患者の状況を把握する上で非常に大事な情報として位置づけられているのです。

裏を返せば、これに沿ってメモを作成すれば、医師とのやり取りもスムーズに進むでしょう。短時間で効率的に情報を伝えられるため、心がけて損はありません。

また、医師が診察を行う際に参考情報として使う情報も、メモに盛り込んで整理しておくと良いでしょう。具体的には

  • 飲んでいる薬
  • 副作用が出た薬
  • アレルギーの有無
  • (女性の場合のみ)月経が始まった年齢、妊娠の可能性や授乳の有無
  • 自分や家族が過去にかかったことがある大きな病気、受けたことがある手術

がこれに該当します。もちろん、他に気になったことがあればメモに盛り込んで構いません。

子ども(15歳未満)の場合

一方、子どもを病院に連れて行く場合も、メモを作るのは非常に有効です。その際、必要になるのは

  • 子どもの基本情報をまとめたメモ
  • 体調を崩した際の時系列のまとめ

です。

子どもの基本情報をまとめたメモ

以下の情報をあらかじめまとめておくと便利です。子どもはいつ体調を崩すかわからない部分がある以上、普段からパソコンで作成したものを印刷しておくとよいでしょう。

項目内容
子どもに関する基本情報名前
年齢
身長・体重
授乳状況(乳児の場合)
病気の有無
使用中の薬(塗り薬を含む)
家族の病気に関する情報家族(両親、祖父母、兄弟姉妹)に重い病気にかかったことがある人がいるか
生活の環境家族がタバコを吸っているか
ペットを飼っているか
アレルギーに関する情報アレルギーの有無
アレルゲン(アレルギーの原因物質、例:ハウスダスト)
アレルギー疾患の有無(ある場合は具体的な病気名)
副作用が出たことがある薬

なお、重い病気として想定されるのは、以下の疾患です。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 肝臓病
  • 心臓病
  • 腎臓病
  • 胃腸病
  • 結核・胸膜炎   
  • リウマチ
  • 貧血
  • 脳出血・脳梗塞 
  • その他

これらについて、予め情報をまとめておけば、いざ医師の診察を受けるときにも、的確なやり取りができるでしょう。説明するのが大変であれば、そのまま医師に渡してもかまいません。

体調を崩した際の時系列のまとめ

具体的には、以下のように書きます。

4歳4カ月 男

12/8 咳、鼻水が出る
12/9 夜中:39.0度 救急受診
風邪と言われた(薬:幼児用PL配合顆粒)
12/10 朝:37.5度 夜:38.5度
咳込みは続いている
12/11 朝:38.5度 食欲がなく、何も食べない

質問:何らかのウイルスに感染していないか調べて欲しい

必要なものをとりまとめておこう

また、普段病院に連れて行っている人と異なる人が病院に連れて行く場合、何を持って行けばよいのか釈然としないかもしれません。そこで、誰かに子どもを病院に連れていってもらうように頼む場合は、作成したメモと

  • 診察券
  • 保険証
  • 医療証
  • 母子手帳
  • お薬手帳

などをひとまとめにして渡しましょう。

イレギュラーだからこそ落ち着いて行動しよう

土日に病院を受診する場合、普段からのかかりつけ医以外に診察してもらうことが往々にしてあります。ただでさえ自分や家族が体調を崩すのは大変な思いをする上に、医師とのコミュニケーションに障害が生じると、さらに疲労がたまってしまうかもしれません。

しかし、事前にメモを作ることで、医師と落ち着いてコミュニケーションをとることができれば、疲労も幾分か和らぐでしょう。イレギュラーな事象であるのは確かですが、だからこそ落ち着いて行動しましょう。

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